2012.4

サウルはヨナタンに怒りを燃やして言った。
「このばいたの息子め。おまえがエッサイの子(ダビデ)にえこひいきをして
自分をはずかしめ、自分の母親の恥をさらしているのを、この私が知らないとでも思っているのか。
エッサイの子がこの地上に生きている限り、おまえも、おまえの王位も危うくなるのだ。
今、人をやって、あれを私のところに連れて来い。あれは殺されなければならない。」
ヨナタンは父サウルに答えて言った。
「なぜあの人は殺されなければならないのですか。あの人が何をしたというのですか。」
すると、サウルは槍をヨナタンに投げつけて打ち殺そうとした。
それでヨナタンは父がダビデを殺そうと決心しているのを知った。
ヨナタンは怒りに燃えて食卓から立ち上がり
新月祭の二日目には食事を取らなかった。
父がダビデを侮辱したので、ダビデのために心を痛めたからである。
(旧約聖書・第一サムエル記20章より)

王子ヨナタン

 
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